MBAホルダーのサバティカル
「サバティカルって必要だと思うんですよね」
「ずっと同じ場所で働いていると惰性になってくる気がします」
「職場から離れてリフレッシュする時間を持つのは大事なこと」
「でも、日本では、こういう制度がないので、少しつらいところがあります」
「せめて夏休みくらいは2~3週間とりたいのですが…」
20年ほど海外で働いていた、あるMBAホルダーの話です。
2年ほど前に日本に戻り、日本企業で働き始めた。
でも、なかなか休みがとれない現実に少し落ち込んでいるとのこと。
サバティカルとは、長期間勤務した人に1ヶ月から1年くらいの長期休暇を付与する制度です。
6日働いた後、7日目を安息日(サバティカス)とする旧約聖書の故事に由来しているとのこと。
欧州では、この制度を採用している企業が増えているそうです。
ただでさえ、休みがとりにくい日本企業からすると、羨ましい制度ですね。
ただ、日本でも大学や大学院などでは多く採り入れられています。
私が通っていた早稲田MBAでも、何人かの教授は実際にサバティカルをとっていました。
確か5年働いたら、半年から一年のサバティカルがもらえるそうです。
ある方は、スペインのアート系の大学院に勉強しに行った。
ある方は、普段は行えない長期的な研究をしていた。
そんなライフスタイルを見て、「羨ましいなー」と思いました。
私自身、サバティカルをとったことはありません。
ただ、MBAの2年間はそれに近かったのかな?と考えています。
社会人ではなくなり、学生として勉強に打ち込む。
普段は仕事で忙しくて考えもしないことをボヤッと考える。
とても新鮮な気分になり、完全にリフレッシュできました。
「卒業した後、ちゃんと社会復帰できるかな?」と思ったくらいです…。
ただ、現実問題としてサバティカルをとることはとても難しいと思います。
そこで、私は毎年、必ず10日ほど夏休みをとり、ヨーロッパに行くことにしています。
プチ・サバティカルという感じです。
旅先では、基本的に仕事は一切しません。
会社のメールを見るのも一日一回に限定。
それ以外は、完全に仕事から離れることに決めています。
(もちろん緊急対応の場合は別ですが…)
また、できるだけマイナーな場所を選び、日本人とも会わないようにする。
日本のニュースも一切見ない。
旅先でのことに集中する。
人工的に「浦島太郎」の状態をつくるようにしています。
すると、10日だけでも、かなりリフレッシュできます。
帰国しても、気力が充実し、新たな気分で仕事や生活に取り組めます。
すると、ずっと仕事をしていては気づかなかったアイデアが浮かんだりします。
過去の延長ではなく、いったんリセットされたことによる効果です。
そんなことで、今年もプチ・サバティカルをとります!
コラムは書きためていたものを自動配信します。
帰国してからは、よりパワーアップしたコラムを書いていきます。
お楽しみに。
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