MBAで学んだ勉強方法01~現実を直視~
「プロの学び方には特徴があるんですね」
「それをMBA時代に学びました」
先日、海外でMBAを取得された方とお話ししたときに出てきた言葉です。
その方が言うには、学びの基本は「現実を直視すること」にあるとのこと。
「目の前に起こっていることを否定しないで、ありのままを受け入れること」と言っています。
例えば提案書をつくるときに、よく都合の良いデータばかり集めることがあります。
「市場の規模はこれくらいあるし、成長率も何%と高い」
「しかも競合が出てきていない。その理由としてこんなデータがある」
「だからこの市場に進出するべきだ」
我田引水、いいとこ取りのオンパレード。
こんな感じで提案書を作成した経験のある人は多いと思います。
恥ずかしながら私もその一人です…。
でも、真実はむしろ都合の悪いデータの方にあったりするものです。
それを見ようとしないのは「プロがやるべきことではない」とその方は言っています。
都合の良いデータばかり集めれば、提案自体は魅力的になり、通るかもしれません。
ただ、それが真実とかけ離れていれば、その提案が成功する見込みは低くなります。
それでは「何のための提案なの?」となってしまいますよね。
また「過去に起こっていることが正しい」と新しい変化を見ようとしないこともあります。
常識や前例にとらわれているという言い方もできます。
変化が起きているのに、「これはたまたまですね」とか「すぐ元に戻りますよ」と
変化を受け入れようとしないことがよくあります。
本来は、少しでも変化や過去の常識とズレたことが起こっていれば、
「いま何が起こっているんだろう?」
「もしかしたら、新しい変化が起こり始めているのでは?」
「あるいは、これまで常識だったことが違うのでは?」
と疑問を持たなければなりません。
でも、常識に縛られていると、そんな疑いすら持てません。
それで変化を見逃して、ビジネスチャンスを失う。
あるいはリスクが拡大するまで気づかずに手遅れとなる。
そういったことが起こりかねません。
「現実を直視すること」
そこを誤ると、その後の検討も誤ることになります。
後々の修正は大変なので、まずこの出発点を大事にしていきたいですね。
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