MBAでも通じる人脈づくりの基本~共通項さがし~
「田中宏和の会って知っていますか?」
「田中宏和という同姓同名の人を集めて交流しようという会なんです」
「日本全国から100人以上集まってきて盛り上がっているみたいですよ」
あるクリエイティブ・リーダーから聞いた話です。
趣味や勉強とかを目的とした交流会ではなく、単に「同姓同名」というだけの集まりに
これだけ多くの方が参加していることにビックリしました。
「はじめまして。田中宏和です」
「こちらこそはじめまして。田中宏和です」
「あ、私も田中宏和です」
初対面の挨拶のとき、こんな光景が目に浮かんできます…。
今では定期的な会合の他に、テーマソングをつくったり、
ロゴやTシャツをつくったり、ホームページまで開設して活動範囲を広げているとのこと。
同姓同名の人を165名集めるとギネスの記録になるそうです。
ちなみに現在の世界記録は、マーサ・スチュアートの164名。
この勢いなら世界記録を塗り替えそうですね。
このように何らかの共通項があると一気に親近感が湧くものですよね。
田中宏和の会でも、「同姓同名」というくくりだけで妙な連帯感が生まれています。
同じような経験はあるのではないでしょうか?
私も20代の頃、M&Aの仕事をしていたときのことが忘れられません。
顧客が大手自動車メーカーの財務部長で、M&A候補企業の財務分析をしていたときのこと。
まだ20代で会計の知識も乏しく、いつも「こんなことも知らないの?」と怒られていました。
怒られるたびに、会社に持ち帰って、深夜まで作業をして翌朝、また分析結果を持っていく。
そんなことを繰り返していました。
本当に行くのがつらくて仕方なかったある日のこと。
雑談になったとき、「渡邊さんはどこの大学出てるの?」と聞かれました。
「慶応です」と言うと、すぐ「あ、じゃあ僕の後輩だ」と目の色が変わりました。
それから急に優しくなったのです。態度が180度変わりました。
それ以降、わからないことがあっても、怒られなくなり、逆に教えてくれるようになったのです。
「今までは何だったんだ」と思う反面、「共通項があるだけで仲良くなれるんだ」と実感しました。
それまでは「顧客vs.アドバイザー」というある種、敵対関係にあったのかもしれません。
立場上は仕方のないことです。
でも、共通項がみつかったことで「同じ仲間」という意識に変わったのかもしれないです。
その時の経験から、人脈づくり、仲間づくりの基本は「相手との共通項さがし」。
MBAや職場でも、まずは共通項さがしから人脈づくりを始めてみるのは如何でしょうか?
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