リーダー語録:高倉一浩さん1
自分のブランドを立ち上げたいと起業する
私は、大学では数学を専攻していましたが、服が好きだったこともあり、卒業後はアパレル会社に就職しました。営業を5年、生産管理を3年、マーチャンダイジングを3年経験。服を企画して、生産して、売るという一連の工程すべてに携わりました。ただ、働いている内に、「自分が着たいような服をデザインしてみたい!」「自分のブランドを立ち上げたい!」との思いが次第に強くなっていきました。
サラリーマンは自分の気持ちを押し殺して、会社の方針に従って、「これも仕事だから」と割り切ってしまえば意外と楽しいもの。でも、割り切れませんでした。もともと、自分のやりたいことをやってみないと気が済まないタイプなんです。そこで、34歳のとき独立し、自分でブランドを立ち上げて、株式会社IZREEL(イズリール)を設立しました。「IZREEL」 というブランド名は、「is real(イズ リアル)」からの造語で、モノづくりにおける本質の追及を意味します。
独立後は、すべてを断ち切ってのゼロからのスタートだったので、思った通りにいかないことも多く、苦労もしました。でも、悪いことばかりでなく、当初、考えていたよりも良かったこともありました。例えば、独立して1年経った頃から、イタリアのフィレンツェやミラノの展示会に出展しました。国内でも、まだブランドがさほど認知されていないときです。でも、出展すると、海外のお客さんがよく買ってくれたんです。それ以降、5年続けて出展することになりました。
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