リーダー語録:気賀崇さん1
BtoB企業に特化したデジタルマーケティングを支援するイントリックス株式会社を創業した気賀さん。日本企業の海外展開を加速させるため、ダイキン工業、クボタ、富士電機をはじめ数多くの日本企業のグローバルWEBサイトの構築を支援されています。今回は、ご自身のキャリアや会社の今後の展開などについてお話しいただきました。
BtoB企業に特化したデジタルマーケティング支援会社
私は、高校3年まで理系でした。ただ、大学は文系の学部に進学し、ファイナンスを専攻しました。文系だけでなく理系の要素も含まれていて、元理系の自分には合っていると思ったからです。卒業後は、米国の老舗プライベートバンクであるブラウン・ブラザーズ・ハリマンに入社、日本株の運用アナリストを担当。その後、ニューヨーク駐在となり、4年過ごしました。アナリストとして何百社もの上場企業を調査していましたが、数が多すぎて、どうしても広く浅い分析になってしまう。もっとビジネスの実業サイドに近づきたいのに深く入り込めない。どこかモヤモヤした日々を過ごしていました。
時代は1990年代の後半。世の中にインターネットやITビジネスが出回り始めていました。でも、ほとんどが広告モデル。「インターネットにはもっと可能性があるはずなのに…」と考えていたとき、戦略とシステム、そしてデザインを統合させ、デジタルを活用したビジネスを展開する米国サイエント社のことを知って入社。それから、ネットビジネスの戦略策定やグローバル企業のWEBサイトを構築する仕事をしていました。
入社して7年経った頃、「BtoBの市場に穴が開いている」との思いが非常に大きくなっていました。当時私の顧客は、海外展開を進める日本のBtoB企業がメインでした。でも、大手のWEB制作会社や広告代理店がどの企業にも深く入りこんではいなかったんです。「BtoCと違い、BtoB企業にはデジタルマーケティングを支援できる会社がない。これは大きなビジネスチャンスだ。」と思いました。
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