リーダー語録:木村佳司さん6

2016.11.24 (木)

再生・細胞医療は、ノーベル賞を受賞された山中伸弥先生の功績もあり、今でこそ注目され、多くの方々がビジネスに興味を持ちだしました。ただ、私たちが始めたときは全くの未開拓の領域でした。新しい分野なので見本がない。まさに馬車道に自動車を走らせるためのインフラをつくるような作業が必要でした。それこそ自動車をつくり、道路をつくり、舗装をし、信号をつくり、標識をつくり、交通ルールをつくる。そんなことをしてきました。大変な労力と時間がかかりましたが、それが、いまの当社の体力になっています。

 

また、新しいことをするときは風当たりが強いものです。周りからはいろいろなことを言われました。ただ、新しい価値や常識をつくるときは周りに迎合してはダメだと思っています。聞く耳は持ちますが、何よりも自分のことを信じることが大事ですし、自分の想いを貫くことが大切です。「免疫細胞治療を世の中に広めなければならない」私たちはこの想いを強く持つことで、ここまで来ることができました。でも、しなやかでいることも大事だと思っています。50キロで走ると50キロの向かい風が来ます。それに真っ向から立ち向かうと折れてしまうからです。

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