リーダー語録:小城武彦さん5

2017.02.19 (日)

実は、再生機構時代から「破綻企業は似ている」との話を耳にし、自分でもそう思っていました。公的機関から給料をもらって仕事をした以上、何かを社会に残す義務も感じていました。そのことを深く突き詰めたいと思うようになり、最初は本でも書こうかと思いましたが、本はすぐに絶版になる。でも、学術論文なら査読に通れば長く残すことができる。これまでに実践してきたことをアカデミックに真面目に分析するのも悪くない。そこで、いい歳をして東京大学大学院経済学研究科に入り、企業の破たんプロセスの研究を行いました。その後、政府から打診があって日本人材機構の社長に就任し、現在に至っています。

 

私は、リーダーの本質は、「リード・ザ・セルフ(自分をリードできないと他人をリードすることはできない)」にあると考えています。そのため、自分が常に成長すること、それには自分に厳しくいることが大切だと考えています。また、リーダーには「知」と「軸」が必要とも感じています。知は経営に関する知識、軸は価値観です。私には人本主義の考えがあり、優先順位は顧客や株主よりも従業員を高く置いています。ただ、従業員は全員でありません。会社のミッションに共感し、その実現に向けて努力している人を従業員と定義していて、それ以外は従業員とはみなしません。昔ながらの日本的経営の最大の欠点は、さぼっている人も含めすべての従業員を大切にしてしまった点にあると思っています。

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