リーダー語録:北原照久さん5

2017.05.14 (日)

それ以来、ずっとこの邸宅のことを思い続けていました。もともと「海に住みたい」と思っていたので、「湘南に住もう」と海に面した家を探し始めたとき、その家が売りに出されていることを知りました。早速、この家のオーナーのところに、この家と出会うきっかけになった雑誌「BRUTUS」を持って、「この家に住むのが夢でした」と話しに行きました。すると、熱い想いが伝わったのかオーナーは家を譲ることにしてくれたのです。ついに長年の夢だった家が自分のものになったのです。初めてあの家を見てから17年目の49歳のときのことでした。本当に嬉しかった。僕よりもお金持ちで、この家を欲しいと思っていた人は何人もいました。でも、一番欲しかったのは僕だと思います。モノって、不思議なことに一番大事にしてくれる人の元へ必ず行くからなんです。

 

それ以外でも、僕は夢をすべて実現してきました。加山雄三さんや吉永小百合さんに会うこと、サンダーバードに乗ること、ブリキのおもちゃ博物館、そして佐島の家。加山雄三さんには17歳のときに「会いたい」と思って実現したのが52歳。35年かかりました。吉永小百合さんには60歳でお会いしたので43年かかりました。夢の持つエネルギーというのは本当にスゴイと思います。イメージして、想い続け、言い続けていると必ずいつか叶うんです。だから、「叶う」という字は、口偏に十ではなく、百とか千でもいいのかなと思っています。

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