【渡邊将志オフィス】上場企業等向け「経営戦略/IRコンサルティング」×「MBA研修」で収益＆株価アップを支援

「僕の人生って、あることを求めていると、それに関連する人が必ず現れるんですよ」

「本当に偶然なんですけれど、毎回そういう出会いがあります」

「よっぽど運が良いなーと思うんです」

「その人たちと出会っていなければ、今の自分はないと思いますから」

あるクリエイティブ・リーダーの方と話していたときの言葉です。

ある課題や困難が降りかかってきたとき、それを克服しようと必死にもがく。

一人でもがきながら解決策をみつけようとするけど、なかなかみつかならい。

悩み苦しむ辛い時期を過ごす。

でも、その期間に解決策のヒントとなる出会いがある。

それによって、いくつもの困難を乗り越えてきたそうです。

「あなたの周りの人はみんな消費者じゃないの？」

これは、ある商品開発をしていたときに、ある方から言われた言葉だそうです。

この言葉を聞くまでは、グループインタビューで消費者の声を聞くのがイヤでたまらなかった。

なかば腐りながら仕事をしていたそうです。

ただ、「このままではいけない。何とかしなければ…」との思いはあった。

でも、どうしたらいいかわからない。

そんなとき、この方と出会い、先の言葉を言われたそうです。

そのときに、はっと気づいたそうです。

「そうだ。消費者の声は、グループインタビューだけでなく、身近な人からも取れるんだ」

それ以来、自分の身近な人を集めて、独自に調査を始めたそうです。

それがきっかけとなって商品開発のスキルが高まったとのこと。

それ以外にも同じようなことが、いくつもあったそうです。

果たして、これらは偶然なんでしょうか？

確かに出会うこと自体は偶然かもしれません。

でも、その偶然をつかみとり、成果に結びつけることは偶然とは思えません。

ある方の言葉に、はっと気づく人もいれば、何とも思わない人もいるわけです。

その差は、いろいろあると思いますが、一番大きいのは「求める思いの強さ」だと思います。

「何が何でも解決したい」と思っている人。

「まー、いずれ解決できればいいや」と思っている人。

前者の方が、つかみ取る力は強いはずです。

思わぬものを偶然に発見する能力や才能をセレンディピティといいます。

これを強化する一番の方法は、実は「求めること」ではないでしょうか？

このリーダーのお話から、そんなことを考えました。