stay relevant という意識の持ち方

2015.08.07 (金)

「stay relevantという言葉を知っていますか?」

「これは米国ではオバマ大統領が一番うまいと思いますが」

「これができると仕事でも何でもうまくいくと思いますよ」

 

サンフランシスコに20年以上住んでいたことのある

クリエイティブ・ディレクターの方の言葉です。

 

私がプレゼン資料を顧客用、支援者用、提携先用など複数の相手先ごとに

違う内容をつくっている話をしたときに、こんなことを話してくれました。

 

「stay relevantとは、簡単に言うと相手に合わせて話し方や話す内容を

変えることを言うんです」

 

「例えば、オバマ大統領は、有権者に向かって話すとき、東部の白人向け、

中部の保守系、西部のヒスパニック系などで完全に内容や言葉を分けて

話をしていますよね」

 

「あるいは高校生に話すとき、子供に話すとき、テレビで意地悪な司会者から

の質問に答えるときなど、すべて言葉や表情、ジョークの使い方を変えています。

それが実に上手なんです。恐らく相当な訓練をしていると思いますが」

 

「日本では、人によって話し方とか内容を変えるのって好まれないですよね?

なので私も米国時代はそれができずに苦労しました。様々な人に応じて、

様々な対応ができると、もっと仕事もとれたと思う」

 

彼の言葉は、一言でいうと、ケースバイケースということだと思います。

「それぞれの人や状況に応じて、適切な対応をとる」ということだと私は解釈しました。

 

これができるようになるには三つの要素(能力)が必要です。

一つは相手のニーズを知る能力。

「相手はどんなことを望んでいるのか?何に困っているのか?」を見分ける力。

もう一つは、それに対して自分が貢献できる能力。

相手のニーズに応えるスキルがあるかということ。

最後は、自分ができることを伝える能力。

「私には、こういうことができます。なぜなら・・・だから」と説得力を持って説明できる力。

 

意識をしないと、すぐに自分目線で見て、考え、行動する傾向が人間にはあります。

常に「stay relevant」を意識して仕事に取り組んでいきたいものですね。

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