MBAホルダーの本音76~MBA前後のキャリア目標27~
質問者
なるほど。成績が良かったり、見どころがあるなーと思ったら、世話のし甲斐がある。
でも、成績の悪い後輩の面倒を見ても、どうなるかわからないし、出来れば避けたい。
そういう心理はあるんでしょうね。
渡邊
はい。後輩が育って、いずれ自分のことをサポートしてくれる。
あるいは、チームとか部署でノルマがありますので、後輩が成績を上げると自分も楽になる。
そういうメリットがあるなら、面倒を見ようか?という人はいると思います。
でも、全くそういうものがない中で、世話をするというのは、なかなかできないと思います。
利己ではなく、利他の心がないとできないと思うんですね。
自分のためではなく、相手のためにやろう。
相手が喜ぶことが自分の喜び、だから進んで相手のためになることをやろう。
そういう精神がないとできないと思うんです。
質問者
利他の心ですね。一種のボランティア精神ということですね。
渡邊
はい。成績をどんなにあげても、利己の心しかない人は、後輩の面倒を見ることはしません。
自分さえ良ければ、それでいいと考える人ですから。
わざわざ自分のノウハウを教えることなんてしないですよね。
それで、相手の方が成績が上がっちゃうと、自分は損することになりますから。
だらか、なるべく教えないようにしよう。自分だけのものにしておこうとしますよね。
むしろ、相手を蹴落とすようなことをする人もいたりします。
相手が落ちていけば、自分はそのままでも安泰なわけですから。
自分の利益を守るために、相手に危害を加える。
そこには、人の面倒を見るなんて発想はないですよね。
悲しい話ですが。
質問者
実際にそういう人っていましたか?利己的な人って意味ですけど。
渡邊
はい。これまでの人生を振り返ると、そういう人って多いなーという印象はあります。
恥ずかしながら、自分も余裕がないときは、そんな気持ちになったことも結構ありますから。
人間、自分が一番かわいいときってあると思うんですよね。
相手がつらい思いをしているときでも、わが身の可愛さ故に何もしない。
何もしてあげられない。そんなこともありました。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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