リーダー語録:田中一郎さん4
氣を込めて患者さんを元気にする
成功するには人と同じことをやっていてはダメ。開業のときの経験から本当にそう思います。アンテナを立て、電波が入りやすいように360度グルグル回して、素早く動くことが大事。「棚からぼた餅」という言葉がありますよね。例えば、棚から落ちそうなぼた餅があったとき、落ちた瞬間にワーッとみんなと一緒に取りに行っても、つかめません。事前にアチコチ歩き回って、落ちそうなぼた餅を探しておく。そして真下に陣取って落ちるのを待つ。チャンスはそういう人にやってきます。人より先に進んで行動した者がぼた餅を取るのです。あと、人の縁も大事。成功している人やチャンスをもらえそうな人を探して、会いに行く。そして話をして、ヒントをくださいと言える人がチャンスをつかんでいます。
成功している人は、一様に元気、勇気、活気といった「気」を持っていてパワーがあります。気は、昔は「氣」と書いていました。中の字が「米(こめ)」なのは、気を込めるという意味があるから。一方、病気の方は中が「メ」ですが、これは気が滅入るという意味。だから、どんなときでも「氣」と書くようにしています。大きく「氣」と書いて患者さんに「氣を込めました」といって手渡す。すると、元気になってもらえます。逆に、パワーのない先生では患者さんもパワーをもらえません。なので、いつも元気で大きな声を出すようにしています。
一般的に歯医者に来るとき、患者さんは痛い思いや、不快感、病を抱えています。そんなとき、患者さんをお迎えする私たちが笑顔で、元気で、健康でいなければいけません。そうでなければ、患者さんをしっかり治療したり、治療後に悩みを解消して笑顔で帰ってもらうことはできないと考えています。技術面はもちろん、スタッフ一同笑顔で、元気に、健康に患者さんをお迎えし、治療後には笑顔で帰っていただけるような医院の体制を心掛けています。
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