MBA流アイデアの出し方~行動観察の例~
「アイデアを考える方法ですか?」
「私の場合、すぐに新しいアイデアを考えることはしないんですね」
新商品開発の経験が長い開発リーダーの方の言葉です。
開発リーダーといえば、「斬新なアイデアを考えること」がメインの仕事と考えがちです。
それなのに「すぐにアイデアを考えることはしない」というのはとっても意外でした。
どういうことでしょうか?
「まずは、お客様の困りごとを探すことから始めるんですね」
「その方法として、お客様の行動を徹底的に観察することをしています」
普段のお客様の何気ない行動から「気づいていないニーズ(潜在ニーズ)」を探る。
これがアイデア出しの基本とのことです。
「不満や不便さを特別に感じているわけではないので、質問しても出てこないんですね」
「お客様の行動を見て、こういう不満やニーズがあるのかな?と読み取るようにしています」
その例として、他社の歯ブラシのケースを出されました。
歯ブラシの置き方を見ていると、洗面台とかに直接置くのではなく、
お皿とかに立て掛けるように置いている人がほとんどのこと。
そこから「歯に当てるブラシの箇所を他のものにつけたくない」という潜在ニーズがあると判断。
立てて置けるハブラシの商品開発につながったそうです。
その話を聞いて、私も歯ブラシを直接置いていないことに初めて気づきました。
他の人と同じように、箸置きのように何かの上にブラシの部分を置いていました。
両方とも口に入れるものなので「清潔に保ちたい」という無意識の本能的な行動だったようです。
なので「歯ブラシのこと何に困っていますか?」と質問をされても、
「歯ブラシを立てて置けないのが不便です」なんて答えは出てきません。
お客様の行動を見て、そこからエッセンスを読み取る。
これがアイデア出しの基本だということを事例からも学びました。
関連する投稿
- 代表挨拶
- 当社代表が「山口県女性創業サポート事業実践的創業セミナーPOWERS」(山口県主催)の「経営戦略」の講座に登壇しました
- 当社代表が「山口県女性創業サポート事業実践的創業セミナーPOWERS」の「ロジカルシンキング」の講座(山口県主催)に登壇しました
- 当社代表が登壇した「東証一部上場を目指すベンチャーのための戦略的IRセミナー」(サーキュレーション主催)の内容が公開されました
- 当社代表が「コロナ後の株価向上を目指す経営戦略・IR戦略セミナー」(ZUU online主催)に登壇しました
現在の記事: MBA流アイデアの出し方~行動観察の例~