MBAホルダーの本音35~MBA取得後のキャリアの苦労4~

2015.12.05 (土)

質問者

MBAを出た後に理論と実践のギャップに悩んだ。

でも、理論を知っていることでブレなくなるということはないですか?

実現しやすくなるツールにはなるということはないでしょうか?

 

渡邊

はい。「こういうことはやってはいけない」というのを知っているのは大きいですね。

何にも知らないと、やってはいけないことを自然にやってしまいますから。

 

質問者

逆に、「こうすべき」ということもわかる?

 

渡邊

わかります。

 

質問者

他の人のことを判断する視点にもなりますよね。

今までのお話を聞くと、理論が役に立っているのは人から学んだからではないようですね。

自分が作ったものだから役に立っている。そういうことでしょうか?

 

渡邊

はい。クルト・レヴィンの言葉に、「いい理論ほど実践的なものはない」というのがあるんです。

まさにその通りなんですね。

ただ、いい理論でも必ずしも実践的でないものもあるんです。

理論を実践的になりうる、あるいは実践的なものにしていくには、自分が本当にそれを理解する。

まずはそれがマストです。

 

質問者

正確な理解がまず入り口なんですね。

 

渡邊

はい。それに「この通りにやったら絶対にうまくいく」と確信していることも大事です。

そう思えると、「絶対に実行していこう」という意思が働きますので。

そう思える、確信できる理論というのは、必ず実行されるので、ものすごく実践的だと思います。

それには他人の借り物ではなく、自分で理論をつくるのが一番だと思いますね。

 

質問者

なるほど。ここまで話をしてきてどうですか?

 

渡邊

そうですね。MBAを卒業して2年半になるので、MBAのことは忘れたりしてきています。

MBAで学んだことがだいぶ薄れてきているんですよね。

どちらかというと、今はビジネスよりの感じ方が、考え方が強くなってきているんですよね。

もう少し前までならもう少し思い出せて、いいお話ができたかもしれないんですが。

 

質問者

でも、最も大事な、記憶に残っているところだけを聞けているということかもしれないですね。

 

渡邊

ああ、そうかもしれないですね。

それと、今でも使っている知識や理論は残っていると思います。

使っていないのは、年々というか、すぐ忘れていきますね。

 

(*)インタビューは2009年12月に行われました。

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