リーダー語録:山崎大地さん3

2017.04.22 (土)

大学3年の夏に「アポロ13」の映画を見ました。このとき、宇宙飛行士よりも地上にいる運用管制官の仕事ぶりを見て、純粋にカッコイイと思いました。そして、「NASAの中でも宇宙船の管制センターで働きたい!」と、より具体的に思うようになりました。その後、筑波宇宙センターの中に国際宇宙ステーションの運用管制センターが建設されるとの話を聞きました。国際宇宙ステーションに指令を出す場所なので、「ここで働けばNASAに行ける」と思い、宇宙ステーション関連のシンポジウムがあったので、就職活動の前にも関わらず「絶対にここで働きたいんです」とあらゆる人に熱く声を掛けて周りました。

すると、宇宙ステーションのソフトウエアを担当している三菱スペース・ソフトウエアを紹介され、すぐ訪問しました。そこで、いろいろな方と話をする内に「この会社で働きたい!」との思いが強くなりました。半年後、ここ一本に絞って就職活動を開始。面接に行くと、すぐ「合格」と言われました。理由を聞くと、「現場から山崎君に来てほしい」と言われているからとのこと。面談の時の唯一の質問で「希望の部署に行けない場合はどうする?」と聞かれたので、「それなら辞めます」と生意気にも言ったところ、無事に合格をもらい筑波の希望の部署に配属され、国際宇宙ステーションの運用管制官として働くことができました。

 

ただ、日本としては初めて宇宙ステーションを打ち上げるのでマニュアルもないし、経験者もいない。すべて自分たちでイチからつくるしかない。また、宇宙船や宇宙ステーションの実物がないので、NASAで訓練を受けなければいけない。そこで、10人が選ばれてNASAに行くことになりました。ただ、メンバーを見ると40代から50代の部長級の偉い人ばかり。忘年会の席で酔っ払った勢いで宇宙ステーション計画の全体指揮をしていたトップの人に「こんな爺さんばかり送っても日本に将来はない。僕みたいな若手を送らないとダメだ」と言ってしまいました。その後、9人が渡米して、最後の1人が行く直前、その方の担当案件で不具合が発生し、急遽行けなくなりました。すると、「あのうるさい若造がいただろ。あいつに行かせよう」と急にNASA行きが決まりました。そして、あの「アポロ13」の管制センターと同じ場所にある宇宙ステーションの管制センターで働くことができました。

 

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