MBA流アイデアの出し方~行動観察の例~

2015.08.10 (月)

「アイデアを考える方法ですか?」

「私の場合、すぐに新しいアイデアを考えることはしないんですね」

 

新商品開発の経験が長い開発リーダーの方の言葉です。

開発リーダーといえば、「斬新なアイデアを考えること」がメインの仕事と考えがちです。

それなのに「すぐにアイデアを考えることはしない」というのはとっても意外でした。

どういうことでしょうか?

 

「まずは、お客様の困りごとを探すことから始めるんですね」

「その方法として、お客様の行動を徹底的に観察することをしています」

 

普段のお客様の何気ない行動から「気づいていないニーズ(潜在ニーズ)」を探る。

これがアイデア出しの基本とのことです。

 

「不満や不便さを特別に感じているわけではないので、質問しても出てこないんですね」

「お客様の行動を見て、こういう不満やニーズがあるのかな?と読み取るようにしています」

 

その例として、他社の歯ブラシのケースを出されました。

歯ブラシの置き方を見ていると、洗面台とかに直接置くのではなく、

お皿とかに立て掛けるように置いている人がほとんどのこと。

そこから「歯に当てるブラシの箇所を他のものにつけたくない」という潜在ニーズがあると判断。

立てて置けるハブラシの商品開発につながったそうです。

 

その話を聞いて、私も歯ブラシを直接置いていないことに初めて気づきました。

他の人と同じように、箸置きのように何かの上にブラシの部分を置いていました。

両方とも口に入れるものなので「清潔に保ちたい」という無意識の本能的な行動だったようです。

なので「歯ブラシのこと何に困っていますか?」と質問をされても、

「歯ブラシを立てて置けないのが不便です」なんて答えは出てきません。

 

お客様の行動を見て、そこからエッセンスを読み取る。

これがアイデア出しの基本だということを事例からも学びました。

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